2008年9月号の補足

1 放物線の頂点の位置と平行移動
2 y=ax2のグラフとy=ax2+bx+cのグラフ
3.データファイルのDownload


1.放物線の頂点の位置と平行移動

 放物線C1: y = ax2 を平行移動して,頂点がA(p, q) にくるようにしたものを放物線C2 としよう。平行移動の量は,x軸方向にp ,y軸方向にq である。
 放物線C1上の点P(x, y) に対応する放物線C2上の点をQ(X , Y)とすれば,
x = X-p , y = Y-q
が成り立つ。
 ところで,点P(x, y) は放物線C1: y = ax2 上の点であるから,
 y = ax2
がなりたつ。よって,
Y-q = a(X-p)2
を得る。

 


2.y=ax2のグラフとy=ax2+bx+cのグラフ

 右図は,y=ax2+bx+cのグラフがy=ax2のグラフを平行移動したものになっていることを,視覚的に示したものである。

 赤い放物線はy=ax2であり,紫色の斜め直線がy=bx+cである。この斜め直線y=bx+cの上に,ax2の長さを加えたものが,y=ax2+bx+cであり,それが紫色の放物線で表わされている。
 
 これの簡単なアニメーションを作った。
アニメ1:bの変化を見る。
アニメ2:平行移動の様子を見る。

もちろん,GRAPESファイルをDownloadすれば,自分でシミュレーションしてみることができる。

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